アメリカ人の方からオーダーが入りました。
初めてお客さんです。
はっきり言って今までで一番オーダーが細かいお客さんでした(苦笑)
1歳になる娘さんの誕生日で、生まれて初めて食べるケーキなんだそう。
そんな大切なケーキを私に頼んでくれて本当にありがたいのですが、彼女の性格でしょう。すごく細かい方でした。
まずケーキを決まるのに、何度メールのやり取りをしたか。
「もうこれ以上決まらないならこの話なくなってもいいや」と思ったらミルクレープであっさり決まり。
なんだ、最初からミルクレープを勧めれば良かった。
アジア系アメリカ人(彼女はチャイニーズアメリカン)は本当ミルクレープが好きです。
砂糖を少な目に。乳製品と卵はオーガニックを使用。
ここまでは簡単にできるんだけど、ミルクレープを紫にしてほしい。ただナチュラルに色を付けてほしいと言うリクエストでした。
で、色々実験して、パープルスイートポテトで色を付けることに成功。
近所に売ってないのでfresh directで注文しました。
デコレーションは彼女がスケッチを送ってきて、色も細かく指定。
で、こうできました。
光の加減で色がイマイチだけど、実際はもっときれいな紫です。
なんでマミーかというと、これをお届けしたのは母の日だったから。
母の日が娘の1歳の誕生日って素敵だなと思いました。
この象の風船はクラフト用に売ってる発泡スティロールを使用。
わざわざ買ったんではなく、家にあったのよ。
wafer paperで花を作るのに、このクラフト用のボールを使うやり方があるので買ってたんだけど、結局本来の使い方はまだやってなくて別のことに役に立ちました。
針金もケーキの花用。
と色々大変だったけど、ここまでは良かった。が、
このあとしばらく冷蔵庫に入れて、デリバリーする時になって、ミルクレープの上のフォンダン(象と文字)が溶けていることを発見。
フォンダンは水分に弱いので、ミルクレープの間に挟まってるクリームの水分で溶け始めたらしい。
本当はチョコレートで象も文字も作りたかったけど、依頼主さんは「パウダーシュガーもアイシングも使わないで」という方だったので、チョコレートなんて絶対嫌がるだろうなと思ったのでフォンダンを使ったけど、溶けてなんだか汚らしく感じになってしまいました。
お届けにいったらご主人がいたので、事情を話し、フォンダンのものは一旦外して、水分をドライにした後食べる時にデコレーションを戻してくださいとお願いしました。
ちゃんと理解してるか不安だったので依頼主さんにもメールをして。。
で3時間後。
メールが届いたのでおそるおそる読んでみたら「すごく美味しかった!Arigatogozaimasu!」と書いてあって。。
怒ってなかったのでひとまずほっ。
味には自信はあったんだけど、デコレーションの事が心配だったのよ。
ただ色々な方にケーキを作ってると思うんだけど、注文の段階ですごく細かい人って、割と出来上がりに寛容な気がする。
兎に角喜んでもらえて良かった。
そしてこのオーダーは久しぶりに胃が痛かった。
私が出た製菓学校は普通の砂糖、バターを大量に使う製菓学校だし、インターンをやったケーキ屋もそうなので、ナチュラル志向が強い方のオーダーは今後お断りしようかなと思ったのでした。
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