今回のDC旅行でどうしても行きたいけど、行くのをあきらめていた所があったのよ。
それは「ホロコースト博物館」
友達の話だと子供は入れないそう。正確には入館は出来るのだけど、1階の子供用の展示場しかみれず2階から4階までの展示場は立ち入り禁止。
歴史にあまり興味がないとーちゃんは乗り気じゃないし、まあ今回の旅行は子供が行きたい所メインで行きましょう、と私はホロコースト博物館の事はあきらめていたのさ。
が、しかし!
やぱりDCに行ったら、行きたくなっちゃったのよ~!
見るだけのつもりで行ったバーゲンでお洋服が欲しくなる心理と一緒かしらん。
で、とーちゃんに「どーーしてもホロコースト博物館に行きたいんだよー。子供1階で交代で見て順番で行こうよ!」と提案したらとりあえず承知してくれたよ。
でも行ってみてびっくり。
11時に行ったら、整理券もらわなくちゃいけなくて、整理券貰ったら私が展示場に入れるのが12時半。
がーーん。1時間半も時間つぶして、それからとーちゃんと順番で見るなんてできないぜ!
子供が持たないもんね。
が、さすが大人なとーちゃん!(とりあえず褒めとけ)
子供を連れて水族館に連れて行ってくれるので、1人でゆっくり見れる事になったのだ!
いやーたまには、いやいや、いつも優しいね。
ありがとうー、てなわけで、1人でじっくり見せていただきました!
まずエレベーターを待つんだけど、その時、プリゾナーのIDカードみたいなのを貰うの。
そこには実在し、強制収容所で殺された人物名前とその人の経歴からどのような最後を辿ったのかが説明してある。
今日はその人物になったつもりでこの展示場を見ましょうということなんです。
そのカードを貰う事によって、この出来事は歴史の1ページというよりも、生まれてくる時代、人種が違ったら自分にも起こりえた出来事として現実味が帯びてくるのよ。
で、エレベーターでがーと上がって、4階から見ます。
4階はヒットラーによるプロバガンダや、ドイツナチスがどのようにユダヤ人を迫害し始めたからの説明および、映像、写真が飾られている。
子供は禁止とか言いながら、結構子連れが多い。
でも途中で非常階段を使って帰っちゃう親子や、怖がる子供の姿も。
3階に下りると、強制収容所の様子が描かれる写真や実際ユダヤ人が収容所で着ていた服などが飾られている。
私が一番心に残ったのは、ガス室に入る前に脱がれた靴がもう何百足と積んであるスペースがあったのだ。
もちろん殺されたユダヤ人が実際履いていた靴だよ。
それを見たときは心が締め付けれれてそこからしばらく動けなくなりました。
他の場所で泣いている人はいなかったけど、その靴の前ではすすり泣く人もちらほら。
亡くなった人達の写真をだーーと並べているスペースもあって、この博物館のいい所は、「ほら、みんな普通の生活をしていた普通の人達だよ。悪い事をして殺されたんじゃなくて、ユダヤ人ていうだけど殺された戦争の犠牲者だよ」と色んな所で語りかけてくれる所。
今の自分の生活と重ねて、ホロコーストと言う歴史的事実を考えられるような作りになっていんです。
2階に行くと、ドイツがどのように戦争に負けて、収容所から人々が助けられたかという資料が置いてある。
もっとじっくり見たかったけど、整理券があるにもかかわらず、とにかくすごい人人。
人の波に押されるように1階に戻り、子供も見れるという展示場に行く。
ここは実在したダニエル君の日記を元に作られた展示場。
アンネの日記ならぬ「ダニエルの日記」
アンネと違う所はダニエルは命が助かったんだけど。
実は私、すべて見た中で、ここが一番泣けたね。
最初はダニエルが住んでいた家の模型があって、「ダニエルはこんな素敵な家で普通に暮らす少年でした」という作りになっている。
それが汚いゲットーに住む事になり、それから強制収容所に連れて行かれる。
妹とお母さんとはそこで離れ離れになり、結局2人は殺されてしまうんだけど。
フェンス越しに、お母さんと妹に泣きながら手を伸ばしている男の子の写真があったり(その男の子はダニエルではないと思うけど)。。。
戦争で一番怖いのは、普通の平凡で幸せな生活をしていた人達が、序序に狂気の世界に変わっていく世界に身を任せないといけないことだと思うの。
そう意味ではこの子供向けの展示場は本当良く出来ていた。
手を伸ばして泣く男の子の写真は死体の山よりインパクトありましたね。
ちなみに早い時間にこの展示場をみた長女は「これ本当の話なの?」と聞いていたそう。
そりゃー現実実ないよね。
今の私達の生活からかけ離れている。
今度子供用のホロコーストの本を買ってあげようと思う。
歴史を知る事はとっても重要。
さて、ホロコースト博物館を出て、とーちゃんと子供達とアメリカ歴史博物館で落ち合いました。
水族館は有料な上にイマイチだったらしい。。。
アメリカ博物館を出て、Dupon Circleに戻り、フレンチレストランで食事。
前菜がおいしかったので、非情に期待したら、メインは全然だめでした。。がっかり。。
そこのレストラン、なぜかテレビをつけぱなしにしてるんだけど、アニマルプラネット(ケーブルの動物番組)を流してるのよね。
ライオンが口の周りを血だらけにしてシマウマを食べてる映像が流れて、とーちゃんと「おいおい、食欲が失せるよ」なんて言ってたんだけど、アメリカ人は平気な顔してステーキなんか食べてるの!
狩猟民族て不思議よね~。
今回ホロコーストミュージアムは撮影禁止だったのでほとんど写真がありません。
おまけの亀、です。